洗濯機の掃除方法は?キレイになるやり方や汚れの原因を紹介 コラムハウスクリーニング洗面所 公開日:2023年01月06日 更新日:2024年02月25日 洗濯機は毎日自分や家族の衣類を清潔にしてくれる家電です。毎日使うものなので汚れが溜まりやすく、こまめに掃除する必要があります。しかし、洗濯機の内部構造は複雑で、パーツも多いので、目につく部分を軽く掃除しただけでは汚れを取りきれない場合もあるのです。 汚れたままの洗濯機を使い続けていると、さまざまなデメリットがあるので、内部までしっかり掃除しなければなりません。この記事では、洗濯機の汚れの原因や、キレイになる掃除方法を詳しく解説していきます。 【目次】 ・洗濯機の汚れの原因は?掃除しないとどうなる? ・洗濯槽掃除に必要な洗剤の種類 ・洗剤以外に用意しておくもの ・洗濯機の掃除のやり方 ・洗濯機周辺の掃除のやり方 ・洗濯機掃除の頻度はどのくらい? ・洗濯機を掃除しないデメリット ・洗濯機を長くきれいに保つコツ ・洗濯機の掃除はプロに依頼するのもおすすめ ・洗濯機の掃除をプロに任せるならクリーンクルー ・まとめ 洗濯機の汚れの原因は?掃除しないとどうなる? 洗濯機は、衣類の汚れを落とす家電ですが、使っている間に汚れがついてしまいます。洗濯機の汚れの種類はいくつかあります。 ・水アカ ・石けんカス ・衣類の汚れ ・ホコリ ・カビ 水アカの原因は、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル成分です。このミネラルの成分が乾いて溜まってしまうと、石灰化して石のように固く頑固な汚れとなります。 粉末状の洗剤でも液体洗剤でも石けんカスの汚れの原因になります。粉末タイプの洗剤の場合は、洗剤が完全に溶けずに残ったもの、液体洗剤の場合は洗剤投入口周辺に残ったものが固まって石けんカスとしてこびりつきます。また、柔軟剤が水で流れずに残って固くなった場合も同様です。 洗濯機で洗う衣類には、ホコリなどの汚れや汗、皮脂汚れなどがついています。また、食品の汚れやポケットから出し忘れた紙やティッシュ、繊維のくずや毛玉なども付着しているため、洗濯機で洗うときにそれらが落ちてしまいます。 洗濯機に付くホコリは、洗濯パン、洗濯機の後ろ、壁との隙間などに溜まります。カビは水アカや石けんカス、衣類の汚れ、ホコリなどをエサにして増殖します。 これらの汚れは放置しているとさらに頑固な汚れとなり、ハウスクリーニングに依頼してもなかなか取れなくなります。洗濯機の故障の原因になる場合もあります。 洗濯槽掃除に必要な洗剤の種類 洗濯機掃除に必要な洗剤のうち、代表的なものを3つ紹介します。それぞれの特徴とともに、使えない洗濯機があることなどを知っておきましょう。 ①塩素系漂白剤 塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸塩である漂白剤です。強力な漂白と殺菌作用があり、布巾やキッチンリネンなどを白く清潔に保つために使われます。洗濯機の掃除に使うと、見えない箇所のカビや雑菌まで殺菌する高い効果が期待できます。 掃除後のすすぎが十分でなく、洗濯槽の中に塩素系漂白剤が残ってしまうと、そのあと洗濯したときに洗濯物の色落ちが起こることがあります。また、酸性の洗剤などと混ざると有毒ガスが発生しますから、掃除時の取り扱いには注意しましょう。 ②酸素系漂白剤 酸素系漂白剤は、主成分が過炭酸ナトリウムである漂白剤です。酸素系が水に溶けたときに出てくる泡は過酸化水素で、そこからさらに水と酸素に分解します。分解時には黄ばみやシミなどの色素も一緒に分解するため、衣類の漂白剤として使われています。 酸素系漂白剤は、洗濯槽内についている汚れやカビを剥がしてきれいにしてくれます。茶色のカスが水中にたくさん浮かんでくるので汚れ落ちが実感できますが、カスを取り除く手間がかかるのがデメリットです。また、二層式やドラム式など酸素系漂白剤が使えない洗濯機がありますので、掃除前に取扱説明書で確認することをおすすめします。 ③重曹 重曹は重炭酸ソーダの略であり、化学名の炭酸水素ナトリウムでも呼ばれます。自然にもともとある物質や食品由来の素材を使用し、化学薬品を含んだ洗剤を使わないナチュラルクリーニングの代表ともいえます。 アルカリ性なので酸性のぬめりや皮脂汚れを中和し、洗濯槽内部から剥がして水中に浮かせます。前述の塩素系・酸素系漂白剤よりも殺菌効果は劣りますが、消臭効果が期待できるメリットがあります。そのため、洗濯機をこまめに掃除する方に向いています。 洗濯機の掃除に使用できないものはある? 洗濯機の掃除をするときに、酸素系漂白剤や台所用漂白剤は使えません。酸素系漂白剤は、除菌や殺菌力があり、繊維を傷めることなく汚れや汚れの色素を落とせる漂白剤です。色柄物の衣服にも使えるため、洗濯洗剤として使っている人も多いタイプです。 台所用漂白剤は、食器やシンク、排水溝まわりの除菌や消臭、漂白に使えるもので、キッチンでは日常的に使う漂白剤です。台所用漂白剤の中には、洗濯にも使えるものもあります。 しかし、これらの酸素系漂白剤や台所用漂白剤を洗濯機の掃除に使うと、泡が多量に発生する可能性があります。洗濯機の故障や水漏れの原因になる場合があるので、洗濯機の掃除には使えません。 洗剤以外に用意しておくもの 洗濯機を掃除するときに洗剤以外に用意しておきたいのが次の2つです。 ・針金ハンガー ・ストッキング 洗濯機の掃除をするときには、表面には見えない洗濯槽に付いた汚れを落とすことが大切です。まず、洗濯槽に40~50度のお湯を最高水位まで入れて、汚れをふやかします。洗剤を入れるとふやけた汚れが洗濯機の水の中に浮いてくるので、これを針金ハンガーとストッキングを使ってすくい取っていきます。 針金ハンガーとストッキングなら表面積を大きく取れるため、洗濯槽の中に浮いている汚れを楽に取り除けて便利です。 洗濯機の掃除のやり方 洗濯機掃除のやり方を、段階別に紹介します。細かい部品を外してから洗濯槽の洗浄をし、このタイミングで洗濯パンや洗濯機内外の細かい部分もまとめてきれいにしましょう。 ①細かい部品を外し、擦り洗いする まずは洗濯機内のゴミ取りネットや洗剤投入口、排水フィルターと乾燥フィルターなどの細かい部品をすべて外します。部品は付けたままでもきれいになるように思えますが、実際には洗濯槽内に浮き出てきた汚れが部品につき、そのままこびりついてしまいます。 外した部品はぬるま湯につけてから、歯ブラシなどで擦り洗いしてきれいにしましょう。 ②洗剤・漂白剤を使用して洗濯槽を洗う 部品を外したら洗剤を入れて動作させ、洗濯機を洗います。塩素系以外のクリーナーを使う場合、事前に取扱説明書を見て、使用可能かどうかを確認しましょう。 塩素系クリーナーを使用した掃除方法 洗濯機掃除に塩素系漂白剤を使う場合は、あれば洗濯槽の洗浄コースを、なければ標準コースを選択します。洗濯機の動作の終了とともに、洗濯機の掃除も完了です。最後にふたを開けっぱなしにし、洗濯槽内を乾燥させて湿気がこもらないようにしましょう。 塩素系以外の洗浄剤を使用した掃除方法 洗濯機掃除に塩素系漂白剤以外のクリーナーを使う場合は、洗濯機を5分ほど通常の洗いコースで作動させ、クリーナーを含んだ水を溜めたまま2〜3時間程度放置します。そうすると黒や茶色の汚れの固まりが浮かんできますので、ゴミ取りネットを使って取り除きましょう。それから通常運転をさせ、排水すれば掃除完了です。 長い間掃除をしておらず汚れが溜まった洗濯槽の場合は、1回の掃除では落としきれないことがあるので、ゴミが浮いてこなくなるまでこの作業を繰り返しましょう。 ③洗濯パン(台)を洗う 洗濯機を載せ、支えている台が洗濯パンです。洗濯パンには髪の毛やホコリなどが溜まりやすいのですが、普段の掃除では忘れがちになってしまいます。洗濯機掃除の際には、洗濯パンもまとめてきれいにしましょう。 洗濯機を動かしたりどかしたりしなくても、古いストッキングを針金ハンガーに巻き付け、洗濯機の下に差し入れるだけできれいにできます。洗濯機掃除とともにこまめにやっておけば、きれいさを保てます。 洗濯機の防水パンの掃除方法 簡単に行うコツも解説 ④洗濯機全体を拭く 洗濯機のふたや洗濯槽のフチ、パッキン部分の裏側、洗濯ホースなどの細かい部分まで、雑巾で拭き取り掃除をします。見えにくく凹凸のある部分は洗剤カスやホコリが溜まりやすいため、この機会にきれいにしましょう。 こびりついた洗剤カスにはお湯をかけて溶かすと、簡単に落とせます。お湯はぬるすぎると汚れが溶けず、熱すぎると洗濯機内部を痛めてしまうため、50℃程度を目安にしましょう。手が届きにくい部分や細かい部分には、歯ブラシを使うのがおすすめです。 洗濯機周辺の掃除のやり方 洗濯機の周辺、壁などとの隙間にはホコリやゴミが溜まっています。まずは掃除機が届く範囲のゴミを掃除機で吸い取ります。そのあと先ほど使用済ストッキングを巻いたハンガーを隙間に差し入れ、ホコリとゴミを取り除きましょう。 古いストッキングは、化学繊維の古着や古いタイツでも代用できます。針金ハンガーを縦に引き伸ばしてからストッキングを被せると、使いやすくなるでしょう。ストッキング部分を体に擦りつけ、静電気を発生させておくと効率よくゴミなどを吸着できます。掃除が終わったら巻き付けたストッキングを外して裏返すだけで、ゴミをまとめて捨てられるのも便利です。 洗濯機掃除の頻度はどのくらい? 洗濯機はこまめに掃除しておきたい箇所です。洗濯槽だけでなく、その他のパーツも忘れずキレイにしましょう。洗濯機の掃除部分やそれぞれの掃除頻度について、以下の表にまとめました。 掃除部分 掃除頻度 洗濯槽 1〜2か月に1回程度 乾燥フィルター 乾燥機を使ったとき 糸くずフィルター 1週間に1回程度 扉周辺のゴムパッキン 1か月に1回程度 洗剤の投入口 1〜2か月に1回程度 洗濯パン 1〜2か月に1回程度 洗濯機を掃除しないデメリット 洗濯機は汚れが目に見えにくい構造をしていますが、油断しているとどんどん汚れが溜まっていきます。 洗濯機の掃除を怠っていると、以下のようなデメリットが発生する可能性があるので注意しましょう。 ・黒カビが発生し、洗濯した衣類に汚れやニオイが付着する ・糸くずや石けんカスなどが詰まって排水トラブルを引き起こす ・洗濯時間が長くなる ・乾燥に時間がかかったり乾燥力が低下したりする ・稼動音がうるさくなる ・故障の原因になる 数年間洗濯槽を掃除していない場合はプロに依頼しよう 数年間掃除していなかった洗濯機の掃除は、プロに依頼するのがおすすめです。洗濯槽の中の洗剤汚れやカビなどは、洗剤を使えばある程度は落とせますが、洗濯物由来の繊維クズまでは落としきれません。加えて分解なしに掃除できる部分には限界があり、素人が分解しようとすれば部品を戻せなくなったり、最悪は故障してしまったりするリスクもあります。 プロの洗濯機クリーニングでは完全に分解してから洗浄を開始、見えない部分まで汚れを落としてくれます。固着し市販の洗浄剤では落としきれない汚れも、プロ専用の洗浄剤ならすっきりときれいにできます。プロのクリーニング後は、洗濯機がまるで新品のようにピカピカに仕上がります。 洗濯機を長くきれいに保つコツ 洗濯機を長くきれいに保つには、月1回程度の掃除をして汚れを長く溜めないようにするのが大切です。そして洗濯機のふたはできれば開けっぱなしに、着た後の衣類などを洗濯機の中に入れないようにすると、カビや雑菌の繁殖防止になります。 月に1回、定期的に掃除する 洗濯機は月1回を目安に掃除しましょう。毎日使うたびに汚れは溜まっていきますが、一定の間隔で掃除しているときれいさが長続きします。掃除の際、洗剤は洗濯機の汚れ具合や機種に合った種類を選びましょう。 洗濯機のふたは開けておく 脱水後も洗濯機のふたを閉めたままだと中まで空気が通らず、湿度が高いままになりがちです。湿度が高い状態が続くとカビや雑菌が繁殖しやすくなるので、ふたはできるだけ開けておくようにします。 小さな子供さんと一緒にお住まいのご家庭では、いたずら防止のためにふたを閉めておきたい事情もあるでしょう。ずっと開けたままが難しいなら、洗濯終了後から数時間開けておくだけでもいくらかは効果があります。 汚れた衣類は洗濯カゴに入れる 着た後の衣類などを洗濯機の中に入れてそのままにしておくのは、カビや雑菌が繁殖しやすくなるので避けましょう。汚れた洗濯物には油や皮脂汚れ、ホコリなどが付着しており、それらはカビや雑菌のエサになります。そして洗濯物の入った洗濯槽内は湿度が高くなりがちで、カビや雑菌にとっては快適な環境といえます。 洗濯前の衣類などは洗濯カゴに入れておき、洗濯の際に洗濯機に移動するようにすれば、洗濯機の中をきれいに保ちやすくなります。 洗剤・柔軟剤は適量を守る 洗濯用の洗剤や柔軟剤を指定されている量以上に使うと、洗濯槽内にそれらの溶け残りが残りやすくなります。さらに洗剤に含まれる脂肪酸は水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムと結合し、水に溶けないしぶとい汚れとなって洗濯槽内に固着してしまいます。 洗濯の際の洗剤と柔軟剤は適量を守り、洗濯機に汚れがつかないようにしましょう。 洗濯のついでにサッと掃除をする 洗濯機をきれいな状態に保つためには、こまめに掃除することが大切です。洗剤投入口、糸くずフィルターなどは、毎日の洗濯のついでに掃除する習慣をつけましょう。 洗剤投入口は、洗剤ケースを取り外して洗います。ぬるま湯で最初にすすいでおくと汚れが落ちやすくなります。細かい部分の汚れは、歯ブラシを使って落としましょう。なかなか汚れが落ちない場合は、浴室用洗剤をスプレーして浸け置きしてから歯ブラシでこすってください。洗剤ケースを取った際に、本体側の石鹸カスやカビなど汚れも歯ブラシで落としましょう。 糸くずフィルターは取り外してゴミを捨てて、プラスチック部分をぬるま湯ですすいでから歯ブラシで掃除します。なかなか汚れが取れない場合は、浴室用洗剤をスプレーして浸け置きした後にこすってください。 洗濯機の掃除はプロに依頼するのもおすすめ 洗濯機の掃除は、プロにお願いするのもおすすめです。プロなら素人にはできない分解掃除が可能で、手の届かない洗濯槽の裏側までしっかりときれいに掃除をしてくれます。 どんなにこまめに掃除をしても、市販の洗濯機用洗剤で落とせる汚れはごく一部です。洗濯機を買ってから1年程度、定期的なお掃除で洗濯槽の内側はきれいに見えていても、裏側には汚れやカビがびっしりとこびりついていることも多いのです。クリーニングのプロの技術と経験、専用の洗剤により洗濯機は本来の輝きを取り戻し、見違えるようにきれいになるでしょう。 洗濯機の掃除をプロに任せるならクリーンクルー クリーンクルーの「洗濯機分解クリーニング(縦型)」は、1.5〜2時間で洗濯機の分解洗浄を行うコースです。洗濯パン(台)の清掃もサービスとなっていますから、洗濯機の内外をまとめてきれいにできます。 無料見積もりは、自社アドバイザーがお客様の都合の良い日程で訪問します。クリーニング作業の日時指定はもちろん、状況に応じて即日対応も承ります。作業中にもしものトラブルが発生した場合は、損害保険にて補償しますのでご安心ください。 クリーンクルーでは洗濯機単品のクリーニングだけではなく、複数箇所をまとめて対応するセットプランも用意しています。洗濯機を含め、家中をきれいにされたい方は、お気軽にご相談ください。 まとめ 洗濯機を毎日使っていると、中には洗濯物に付着していたホコリや汚れ、洗剤カスなどが徐々に溜まっていきます。洗濯槽内の溜まった汚れにはカビや雑菌が繁殖しやすく、健康を害するおそれもあるので、定期的に洗濯機を掃除しましょう。 月1回程度の掃除である程度はきれいさを保てますが、洗濯槽の裏側にはどうしても取りきれない汚れが溜まってしまいます。ハウスクリーニングのプロにお願いし、徹底的に掃除してもらうのもおすすめです。 クリーンクルーの洗面台クリーニング・洗面所掃除
洗濯機は毎日自分や家族の衣類を清潔にしてくれる家電です。毎日使うものなので汚れが溜まりやすく、こまめに掃除する必要があります。しかし、洗濯機の内部構造は複雑で、パーツも多いので、目につく部分を軽く掃除しただけでは汚れを取りきれない場合もあるのです。
汚れたままの洗濯機を使い続けていると、さまざまなデメリットがあるので、内部までしっかり掃除しなければなりません。この記事では、洗濯機の汚れの原因や、キレイになる掃除方法を詳しく解説していきます。
洗濯機の汚れの原因は?掃除しないとどうなる?
洗濯機は、衣類の汚れを落とす家電ですが、使っている間に汚れがついてしまいます。洗濯機の汚れの種類はいくつかあります。
・水アカ
・石けんカス
・衣類の汚れ
・ホコリ
・カビ
水アカの原因は、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル成分です。このミネラルの成分が乾いて溜まってしまうと、石灰化して石のように固く頑固な汚れとなります。
粉末状の洗剤でも液体洗剤でも石けんカスの汚れの原因になります。粉末タイプの洗剤の場合は、洗剤が完全に溶けずに残ったもの、液体洗剤の場合は洗剤投入口周辺に残ったものが固まって石けんカスとしてこびりつきます。また、柔軟剤が水で流れずに残って固くなった場合も同様です。
洗濯機で洗う衣類には、ホコリなどの汚れや汗、皮脂汚れなどがついています。また、食品の汚れやポケットから出し忘れた紙やティッシュ、繊維のくずや毛玉なども付着しているため、洗濯機で洗うときにそれらが落ちてしまいます。
洗濯機に付くホコリは、洗濯パン、洗濯機の後ろ、壁との隙間などに溜まります。カビは水アカや石けんカス、衣類の汚れ、ホコリなどをエサにして増殖します。
これらの汚れは放置しているとさらに頑固な汚れとなり、ハウスクリーニングに依頼してもなかなか取れなくなります。洗濯機の故障の原因になる場合もあります。
洗濯槽掃除に必要な洗剤の種類
洗濯機掃除に必要な洗剤のうち、代表的なものを3つ紹介します。それぞれの特徴とともに、使えない洗濯機があることなどを知っておきましょう。
①塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸塩である漂白剤です。強力な漂白と殺菌作用があり、布巾やキッチンリネンなどを白く清潔に保つために使われます。洗濯機の掃除に使うと、見えない箇所のカビや雑菌まで殺菌する高い効果が期待できます。
掃除後のすすぎが十分でなく、洗濯槽の中に塩素系漂白剤が残ってしまうと、そのあと洗濯したときに洗濯物の色落ちが起こることがあります。また、酸性の洗剤などと混ざると有毒ガスが発生しますから、掃除時の取り扱いには注意しましょう。
②酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は、主成分が過炭酸ナトリウムである漂白剤です。酸素系が水に溶けたときに出てくる泡は過酸化水素で、そこからさらに水と酸素に分解します。分解時には黄ばみやシミなどの色素も一緒に分解するため、衣類の漂白剤として使われています。
酸素系漂白剤は、洗濯槽内についている汚れやカビを剥がしてきれいにしてくれます。茶色のカスが水中にたくさん浮かんでくるので汚れ落ちが実感できますが、カスを取り除く手間がかかるのがデメリットです。また、二層式やドラム式など酸素系漂白剤が使えない洗濯機がありますので、掃除前に取扱説明書で確認することをおすすめします。
③重曹
重曹は重炭酸ソーダの略であり、化学名の炭酸水素ナトリウムでも呼ばれます。自然にもともとある物質や食品由来の素材を使用し、化学薬品を含んだ洗剤を使わないナチュラルクリーニングの代表ともいえます。
アルカリ性なので酸性のぬめりや皮脂汚れを中和し、洗濯槽内部から剥がして水中に浮かせます。前述の塩素系・酸素系漂白剤よりも殺菌効果は劣りますが、消臭効果が期待できるメリットがあります。そのため、洗濯機をこまめに掃除する方に向いています。
洗濯機の掃除に使用できないものはある?
洗濯機の掃除をするときに、酸素系漂白剤や台所用漂白剤は使えません。酸素系漂白剤は、除菌や殺菌力があり、繊維を傷めることなく汚れや汚れの色素を落とせる漂白剤です。色柄物の衣服にも使えるため、洗濯洗剤として使っている人も多いタイプです。
台所用漂白剤は、食器やシンク、排水溝まわりの除菌や消臭、漂白に使えるもので、キッチンでは日常的に使う漂白剤です。台所用漂白剤の中には、洗濯にも使えるものもあります。
しかし、これらの酸素系漂白剤や台所用漂白剤を洗濯機の掃除に使うと、泡が多量に発生する可能性があります。洗濯機の故障や水漏れの原因になる場合があるので、洗濯機の掃除には使えません。
洗剤以外に用意しておくもの
洗濯機を掃除するときに洗剤以外に用意しておきたいのが次の2つです。
・針金ハンガー
・ストッキング
洗濯機の掃除をするときには、表面には見えない洗濯槽に付いた汚れを落とすことが大切です。まず、洗濯槽に40~50度のお湯を最高水位まで入れて、汚れをふやかします。洗剤を入れるとふやけた汚れが洗濯機の水の中に浮いてくるので、これを針金ハンガーとストッキングを使ってすくい取っていきます。
針金ハンガーとストッキングなら表面積を大きく取れるため、洗濯槽の中に浮いている汚れを楽に取り除けて便利です。
洗濯機の掃除のやり方
洗濯機掃除のやり方を、段階別に紹介します。細かい部品を外してから洗濯槽の洗浄をし、このタイミングで洗濯パンや洗濯機内外の細かい部分もまとめてきれいにしましょう。
①細かい部品を外し、擦り洗いする
まずは洗濯機内のゴミ取りネットや洗剤投入口、排水フィルターと乾燥フィルターなどの細かい部品をすべて外します。部品は付けたままでもきれいになるように思えますが、実際には洗濯槽内に浮き出てきた汚れが部品につき、そのままこびりついてしまいます。
外した部品はぬるま湯につけてから、歯ブラシなどで擦り洗いしてきれいにしましょう。
②洗剤・漂白剤を使用して洗濯槽を洗う
部品を外したら洗剤を入れて動作させ、洗濯機を洗います。塩素系以外のクリーナーを使う場合、事前に取扱説明書を見て、使用可能かどうかを確認しましょう。
塩素系クリーナーを使用した掃除方法
洗濯機掃除に塩素系漂白剤を使う場合は、あれば洗濯槽の洗浄コースを、なければ標準コースを選択します。洗濯機の動作の終了とともに、洗濯機の掃除も完了です。最後にふたを開けっぱなしにし、洗濯槽内を乾燥させて湿気がこもらないようにしましょう。
塩素系以外の洗浄剤を使用した掃除方法
洗濯機掃除に塩素系漂白剤以外のクリーナーを使う場合は、洗濯機を5分ほど通常の洗いコースで作動させ、クリーナーを含んだ水を溜めたまま2〜3時間程度放置します。そうすると黒や茶色の汚れの固まりが浮かんできますので、ゴミ取りネットを使って取り除きましょう。それから通常運転をさせ、排水すれば掃除完了です。
長い間掃除をしておらず汚れが溜まった洗濯槽の場合は、1回の掃除では落としきれないことがあるので、ゴミが浮いてこなくなるまでこの作業を繰り返しましょう。
③洗濯パン(台)を洗う
洗濯機を載せ、支えている台が洗濯パンです。洗濯パンには髪の毛やホコリなどが溜まりやすいのですが、普段の掃除では忘れがちになってしまいます。洗濯機掃除の際には、洗濯パンもまとめてきれいにしましょう。
洗濯機を動かしたりどかしたりしなくても、古いストッキングを針金ハンガーに巻き付け、洗濯機の下に差し入れるだけできれいにできます。洗濯機掃除とともにこまめにやっておけば、きれいさを保てます。
洗濯機の防水パンの掃除方法 簡単に行うコツも解説
④洗濯機全体を拭く
洗濯機のふたや洗濯槽のフチ、パッキン部分の裏側、洗濯ホースなどの細かい部分まで、雑巾で拭き取り掃除をします。見えにくく凹凸のある部分は洗剤カスやホコリが溜まりやすいため、この機会にきれいにしましょう。
こびりついた洗剤カスにはお湯をかけて溶かすと、簡単に落とせます。お湯はぬるすぎると汚れが溶けず、熱すぎると洗濯機内部を痛めてしまうため、50℃程度を目安にしましょう。手が届きにくい部分や細かい部分には、歯ブラシを使うのがおすすめです。
洗濯機周辺の掃除のやり方
洗濯機の周辺、壁などとの隙間にはホコリやゴミが溜まっています。まずは掃除機が届く範囲のゴミを掃除機で吸い取ります。そのあと先ほど使用済ストッキングを巻いたハンガーを隙間に差し入れ、ホコリとゴミを取り除きましょう。
古いストッキングは、化学繊維の古着や古いタイツでも代用できます。針金ハンガーを縦に引き伸ばしてからストッキングを被せると、使いやすくなるでしょう。ストッキング部分を体に擦りつけ、静電気を発生させておくと効率よくゴミなどを吸着できます。掃除が終わったら巻き付けたストッキングを外して裏返すだけで、ゴミをまとめて捨てられるのも便利です。
洗濯機掃除の頻度はどのくらい?
洗濯機はこまめに掃除しておきたい箇所です。洗濯槽だけでなく、その他のパーツも忘れずキレイにしましょう。洗濯機の掃除部分やそれぞれの掃除頻度について、以下の表にまとめました。
洗濯機を掃除しないデメリット
洗濯機は汚れが目に見えにくい構造をしていますが、油断しているとどんどん汚れが溜まっていきます。
洗濯機の掃除を怠っていると、以下のようなデメリットが発生する可能性があるので注意しましょう。
・黒カビが発生し、洗濯した衣類に汚れやニオイが付着する
・糸くずや石けんカスなどが詰まって排水トラブルを引き起こす
・洗濯時間が長くなる
・乾燥に時間がかかったり乾燥力が低下したりする
・稼動音がうるさくなる
・故障の原因になる
数年間洗濯槽を掃除していない場合はプロに依頼しよう
数年間掃除していなかった洗濯機の掃除は、プロに依頼するのがおすすめです。洗濯槽の中の洗剤汚れやカビなどは、洗剤を使えばある程度は落とせますが、洗濯物由来の繊維クズまでは落としきれません。加えて分解なしに掃除できる部分には限界があり、素人が分解しようとすれば部品を戻せなくなったり、最悪は故障してしまったりするリスクもあります。
プロの洗濯機クリーニングでは完全に分解してから洗浄を開始、見えない部分まで汚れを落としてくれます。固着し市販の洗浄剤では落としきれない汚れも、プロ専用の洗浄剤ならすっきりときれいにできます。プロのクリーニング後は、洗濯機がまるで新品のようにピカピカに仕上がります。
洗濯機を長くきれいに保つコツ
洗濯機を長くきれいに保つには、月1回程度の掃除をして汚れを長く溜めないようにするのが大切です。そして洗濯機のふたはできれば開けっぱなしに、着た後の衣類などを洗濯機の中に入れないようにすると、カビや雑菌の繁殖防止になります。
月に1回、定期的に掃除する
洗濯機は月1回を目安に掃除しましょう。毎日使うたびに汚れは溜まっていきますが、一定の間隔で掃除しているときれいさが長続きします。掃除の際、洗剤は洗濯機の汚れ具合や機種に合った種類を選びましょう。
洗濯機のふたは開けておく
脱水後も洗濯機のふたを閉めたままだと中まで空気が通らず、湿度が高いままになりがちです。湿度が高い状態が続くとカビや雑菌が繁殖しやすくなるので、ふたはできるだけ開けておくようにします。
小さな子供さんと一緒にお住まいのご家庭では、いたずら防止のためにふたを閉めておきたい事情もあるでしょう。ずっと開けたままが難しいなら、洗濯終了後から数時間開けておくだけでもいくらかは効果があります。
汚れた衣類は洗濯カゴに入れる
着た後の衣類などを洗濯機の中に入れてそのままにしておくのは、カビや雑菌が繁殖しやすくなるので避けましょう。汚れた洗濯物には油や皮脂汚れ、ホコリなどが付着しており、それらはカビや雑菌のエサになります。そして洗濯物の入った洗濯槽内は湿度が高くなりがちで、カビや雑菌にとっては快適な環境といえます。
洗濯前の衣類などは洗濯カゴに入れておき、洗濯の際に洗濯機に移動するようにすれば、洗濯機の中をきれいに保ちやすくなります。
洗剤・柔軟剤は適量を守る
洗濯用の洗剤や柔軟剤を指定されている量以上に使うと、洗濯槽内にそれらの溶け残りが残りやすくなります。さらに洗剤に含まれる脂肪酸は水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムと結合し、水に溶けないしぶとい汚れとなって洗濯槽内に固着してしまいます。
洗濯の際の洗剤と柔軟剤は適量を守り、洗濯機に汚れがつかないようにしましょう。
洗濯のついでにサッと掃除をする
洗濯機をきれいな状態に保つためには、こまめに掃除することが大切です。洗剤投入口、糸くずフィルターなどは、毎日の洗濯のついでに掃除する習慣をつけましょう。
洗剤投入口は、洗剤ケースを取り外して洗います。ぬるま湯で最初にすすいでおくと汚れが落ちやすくなります。細かい部分の汚れは、歯ブラシを使って落としましょう。なかなか汚れが落ちない場合は、浴室用洗剤をスプレーして浸け置きしてから歯ブラシでこすってください。洗剤ケースを取った際に、本体側の石鹸カスやカビなど汚れも歯ブラシで落としましょう。
糸くずフィルターは取り外してゴミを捨てて、プラスチック部分をぬるま湯ですすいでから歯ブラシで掃除します。なかなか汚れが取れない場合は、浴室用洗剤をスプレーして浸け置きした後にこすってください。
洗濯機の掃除はプロに依頼するのもおすすめ
洗濯機の掃除は、プロにお願いするのもおすすめです。プロなら素人にはできない分解掃除が可能で、手の届かない洗濯槽の裏側までしっかりときれいに掃除をしてくれます。
どんなにこまめに掃除をしても、市販の洗濯機用洗剤で落とせる汚れはごく一部です。洗濯機を買ってから1年程度、定期的なお掃除で洗濯槽の内側はきれいに見えていても、裏側には汚れやカビがびっしりとこびりついていることも多いのです。クリーニングのプロの技術と経験、専用の洗剤により洗濯機は本来の輝きを取り戻し、見違えるようにきれいになるでしょう。
洗濯機の掃除をプロに任せるならクリーンクルー
クリーンクルーの「洗濯機分解クリーニング(縦型)」は、1.5〜2時間で洗濯機の分解洗浄を行うコースです。洗濯パン(台)の清掃もサービスとなっていますから、洗濯機の内外をまとめてきれいにできます。
無料見積もりは、自社アドバイザーがお客様の都合の良い日程で訪問します。クリーニング作業の日時指定はもちろん、状況に応じて即日対応も承ります。作業中にもしものトラブルが発生した場合は、損害保険にて補償しますのでご安心ください。
クリーンクルーでは洗濯機単品のクリーニングだけではなく、複数箇所をまとめて対応するセットプランも用意しています。洗濯機を含め、家中をきれいにされたい方は、お気軽にご相談ください。
まとめ
洗濯機を毎日使っていると、中には洗濯物に付着していたホコリや汚れ、洗剤カスなどが徐々に溜まっていきます。洗濯槽内の溜まった汚れにはカビや雑菌が繁殖しやすく、健康を害するおそれもあるので、定期的に洗濯機を掃除しましょう。
月1回程度の掃除である程度はきれいさを保てますが、洗濯槽の裏側にはどうしても取りきれない汚れが溜まってしまいます。ハウスクリーニングのプロにお願いし、徹底的に掃除してもらうのもおすすめです。
クリーンクルーの洗面台クリーニング・洗面所掃除