石鹸カスの落とし方を汚れの種類別に徹底解説!予防方法も紹介!

コラム
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石鹸カスの落とし方を汚れの種類別に徹底解説!予防方法も紹介!
  • 公開日:2023年06月22日
  • 更新日:2024年02月25日

高温多湿なお風呂は、使用頻度が高いほど石鹸カス汚れが蓄積しやすい場所といえます。はじめは目立たない石鹸カスやピンク汚れでも、黒カビになってしまうと次亜塩素酸ナトリウムなど洗浄能力が高い洗剤の使用が必要になるケースがあります。強い洗剤は肌や触れたり目に入ったりする危険性があり、強烈な塩素臭を発する場合もあるため、石鹸カスは早めに対処するべき汚れです。
石鹸カスの種類によって、汚れを落とすのに有効な洗剤の成分は異なります。浴室の石鹸汚れの種類に合わせて効果的に掃除ができるよう、落とし方を押さえておきましょう。

【目次】

石鹸カスの種類は2種類

石鹸カスには、金属石鹸と酸性石鹸の2種類があります。名称に「石鹸」が付いていますが、洗浄力はないので覚えておきましょう。金属石鹸と酸性石鹸はそれぞれ異なる性質でできているため、性質の特徴を理解しておくことで効率的に掃除ができます。

1:金属石鹸

金属石鹸はアルカリ性で、白い汚れが特徴です。金属石鹸の石鹸カスは、石鹸に含まれている油脂成分と、水道水に含まれているカルシウム・マグネシウムなどのミネラルや金属イオン成分が反応することで発生します。金属石鹸は水の性質によってできるため、水で掃除するのは逆効果です。蛇口周りや鏡にできやすいアルカリ性の金属石鹸には、酸性の洗剤が効果的です。

2:酸性石鹸

酸性石鹸はその名の通り酸性の性質を持っていて、黒くてベタベタしているのが特徴です。酸性石鹸の石鹸カスは、石鹸に含まれている油脂成分と、身体を洗ったときに出る皮脂汚れが反応することで発生します。お風呂場のパッキン部分やタイルの溝などにできやすい酸性の酸性石鹸には、アルカリ性の洗剤が効果的です。金属石鹸よりも比較的落としやすい汚れではありますが、放置するとロドトルラというピンク汚れに変わり、カビの原因になってしまうので注意が必要でしょう。

水アカ汚れと石鹸カス汚れの違いはなに?

水アカと石鹸カスはどちらもアルカリ性ですが、発生条件と発生場所に違いがあります。水アカは水道水に含まれるミネラルが蒸発して石化することによって発生するので、主に水回りの鏡・台所のシンク・蛇口などにできる特徴があります。
一方で、石鹸カスが発生するには水道水に含まれるミネラルに石鹸や皮脂汚れが反応することが必要不可欠です。そのため、皮脂汚れが残りやすい浴室が主な発生場所になります。

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掃除がめんどくさい石鹸カス。放置するとどうなるの?

石鹸カスを放置すると、汚れが蓄積して落としにくい頑固な汚れになってしまいます。さらに、浴室の排水溝のゴミ受け皿は、シャワーの水圧が強かったり水量が多かったりすると、髪の毛や石鹸カスが通り抜けてしまうケースもあります。排水管に付着した石鹸カスにゴミが蓄積すると、排水管が詰まる原因にもなります。
排水管の詰まりを自分で対処するのが難しい場合は、業者への依頼が必要となり費用がかかります。石鹸カスがこびりつかないうちにこまめに掃除をして、早めの対処を心がけましょう。

石鹸カスの汚れを落とすのが困難になる理由は?

石鹸カスの主な発生場所となる浴室は、高温多湿で石鹸カスがカビになる条件が整っています。石鹸カスの特徴に触れながら、時間が経つほど落とすのが困難になる理由を見ていきましょう。

性質が変化することがある

石鹸カスにはアルカリ性の金属石鹸と酸性の酸性石鹸の2種類がありますが、あとでまとめて掃除しようと後回しにするうちに性質が変わってしまうケースがあります。いざ掃除しようと思ったら汚れがなかなか落ちない場合には、放置した期間に皮脂汚れなどが混ざり性質が変わった可能性が考えられます。性質が変わった場合には効果的な洗剤の成分も変わるので、洗剤を中和する手間がかかったり、2種類の洗剤が必要になったりすることがあります。

汚れる頻度が高くなる

毎日利用するお風呂は、利用する人数が多いほど汚れる頻度も高くなります。一日の終わりに体をきれいにするためのはずのお風呂が汚れていたら不快ですが、お風呂は高温多湿で汚れが蓄積しやすい場所の一つです。石鹸カスはカビなど厄介な汚れの繁殖の原因にもなるので、こまめに掃除する必要があります。

石鹸カスは積み重なりやすい

お風呂からあがるときに、浴室内に付着した髪の毛やホコリはシャワーで流せますが、石鹸カスはシャワーで流すだけでは落とせません。きちんと対処しないと、地層のように石鹸カスが積み重なります。積み重なるたびに強くこびりついていくため、掃除が困難になってしまいます。

白くなる汚れに気付きにくい

鏡や蛇口の石鹸カスは、徐々に白くなり汚れが目立ってきます。毎日見ている場所で、なおかつ白い汚れとあらば気付きにくいでしょう。凸凹のある場所は特に石鹸カスが溜まりやすく、掃除が行き届かないまま、次々と新しい汚れが蓄積していきます。

白い石鹸カス(金属石鹸)の落とし方

金属石鹸は酸性石鹸に比べて発生する頻度が高いため、効果的な掃除方法について押さえておくと便利です。金属石鹸の掃除に必要な道具は以下の通りです。

・クエン酸などの酸性洗剤
・ゴム手袋
・スポンジ、またはブラシ
・スプレーボトル
・キッチンペーパー

クエン酸水スプレーを作り、石鹸カス汚れに吹きかける

スプレーボトルに200mlの水と、小さじ1杯のクエン酸などの酸性洗剤を入れて混ぜて溶かします。次に、クエン酸水スプレーを白く汚れた金属石鹸の場所に吹きかけましょう。

10分間放置して、こすり洗いをする

クエン酸水スプレーを吹きかけた場所をキッチンペーパーで覆い、10分程度放置します。10分経ったら、ゴム手袋をしてキッチンペーパーを剥がしましょう。クエン酸水スプレーが浸透していることを確認したら、スポンジやブラシでこすり洗いをします。

シャワーでしっかりと洗い流す

こすり洗いをした後はシャワーで流しましょう。酸性洗剤には金属を錆びさせる性質があるので、洗剤が残らないようにしっかりと洗い流すのが重要です。

分厚く積み重なった石鹼カスの落とし方

石鹸カスを放置すると、汚れが厚く積み重なってしまいます。中和した洗剤を使用しても落とせない場合は、石鹸カス汚れを直接削って除去しましょう。石鹸カス汚れが頑固でメラミンスポンジでは落とせないときは、紙やすりやヘラなどで削る方法もあります。目が粗い紙やすりや金属製のヘラは浴室の素材を傷める可能性があるため、リスクを減らすためには目が細かい紙やすりやプラスチック製のヘラの使用をおすすめします。

準備が必要なもの

分厚く積み重なった石鹸カス汚れを落とすために必要なものは、以下のものです。中でも、メラミンスポンジは、汚れの度合いや範囲に合わせて適切な大きさにちぎって使用でき、洗剤をつける必要もないため、あらゆる場所の掃除に便利です。

・メラミンスポンジ
・紙やすり
・ヘラ

手順

・水をつけたメラミンスポンジで石鹸カスで汚れた部分を擦る
・メラミンスポンジで石鹸カス汚れが落ちない場合は、素材を傷つけないように注意しながら紙やすりやヘラで削る
・汚れ部分から削った粉が出たら、水で洗い流す

注意点

蓄積された石鹸カスをメラミンスポンジや紙やすり、ヘラで削る場合は、削り過ぎに注意が必要です。石鹸カスを削り進めて素材そのものがうっすら見えてきたら、優しく慎重に削りましょう。紙やすりやヘラで最後に残った石鹸カスを落とそうとすると素材を傷めかねないので、メラミンスポンジで仕上げるのがおすすめです。

黒っぽい石鹸カス(酸性石鹸)の落とし方

酸性石鹸を落とすのに効果的なアルカリ性洗剤には、セスキ炭酸ソーダ・重曹・酸素系漂白剤などがあります。中でも、水に溶けやすくて掃除に活用しやすいセスキ炭酸ソーダを使用した掃除方法を解説していきます。酸性石鹸の掃除に必要な道具は以下の通りです。

・セスキ炭酸ソーダ
・ゴム手袋
・スポンジ、またはブラシ
・スプレーボトル
・キッチンペーパー

セスキ炭酸ソーダ水スプレーを作り、石鹸カス汚れに吹きかける

スプレーボトルに500mlの水と、大さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを入れて混ぜて溶かしましょう。次に、黒くてベトベトしている酸性石鹸の場所に、セスキ炭酸ソーダ水スプレーを吹きかけます。

10分間放置して、こすり洗いをする

セスキ炭酸ソーダ水スプレーを吹きかけた場所をキッチンペーパーで覆い、10分程度放置します。10分経ったら、ゴム手袋をしてキッチンペーパーを剥がしましょう。セスキ炭酸ソーダ水スプレーが浸透していることを確認したら、スポンジやブラシでこすり洗いをします。

シャワーでしっかりと洗い流す

こすり洗いをした後は、セスキ炭酸ソーダ水の成分が残らないようにシャワーでしっかりと洗い流しましょう。

石鹸カスを落とすときの注意点は?

石鹸カスを掃除するときには、汚れた場所の素材によって使えない洗剤があったり、混ぜると危険な洗剤があったりと、いくつかの注意点があります。事前に確認できるように、以下の注意点を押さえておきましょう。

酸性洗剤は混ぜると危険

酸性洗剤には必ず「混ぜるな危険」と記載されています。酸性洗剤が塩素系漂白剤と混ざると有毒ガスが発生して非常に危険なので、必ず覚えておきましょう。酸性洗剤の使用後に塩素系漂白剤を使用したい場合は、成分が残らないようにしっかりと洗い流して換気を十分に行えば可能ですが、日を改めるのが最も安全な方法です。

大理石の石鹸カスは自己判断での掃除禁物

石鹸カス汚れができた場所の素材が大理石の場合は、自己判断での掃除に注意が必要です。大理石は酸性洗剤・アルカリ性洗剤が使えないだけではなく、水ですら頻繁にかけると傷んでしまうほどデリケートな素材です。洗剤を自己判断で選んで使用していると、大理石が変色したりツヤがなくなったりする可能性があります。大理石専用の洗剤を使う方法もありますが、長く大切にしていきたい場合は、経験豊富で清掃技術の高い業者への依頼がおすすめでしょう。

アルミ製品にアルカリ性洗剤は使用不可

アルカリ性洗剤をアルミ製品に使用すると白く曇る、または黒ずみの原因になる可能性があります。比較的丈夫な金属であるステンレスであれば使用しても問題ありませんが、使用頻度が高いとアルカリ性洗剤の成分が残りやすく、サビの原因になるので注意が必要でしょう。

石鹸カスを溜めないための予防方法

石鹸カスは蓄積しやすい上に、こびりつく過程で性質が変化することもあり、掃除が面倒で困難な汚れです。石鹸カスの予防にはこまめな掃除が必要不可欠ですが、それに加えて効果的な予防方法を押さえておくことで、より石鹸カスの発生を防げます。

水回りの使用後にお湯をかける

石鹸カスの気になる水回りを使用したら、最後に45度以上のお湯を全体的にかけ流すことで、油脂でできている石鹸カスの表面を溶かせるため、予防につながります。手軽にできる予防方法なので、毎日心がけると効果的です。

スポンジでこすり洗いをする

程度の軽い石鹸カス汚れであれば、スポンジでこするだけでも落とせる場合があります。石鹸カスは放置することでこびりついていくので、細かい場所や隅などもこまめにスポンジでこすり洗いをすれば、汚れが蓄積して固まるのを防げます。

石鹸カスがどうしても落ちない時は、掃除業者に依頼しよう

ヘラやカード、メラミンスポンジなどでこすると素材が傷付いてしまうことがあります。目立たない程度の細かい傷でも、引っかかりができることで新しい汚れが蓄積しやすくなってしまいます。
掃除方法や必要な道具を調べて丁寧に掃除できるほどの時間が取れない場合や、素材を傷付けるのが心配な場合は、掃除業者に依頼しましょう。素材の特徴をしっかり押さえたプロの掃除技術で、素材を傷付けずに石鹸カスをきれいに除去してくれます。

頑固な石鹸カスの汚れならクリーンクルーにおまかせ

関東・東海・近畿・九州エリアで地域密着型のハウスクリーニングを行うクリーンクルーでは、「浴室おそうじ(税込22,000円)」「水回り掃除・クリーニング4箇所セット(税込75,900円)」「洗面所おそうじ(税込13,200円)」などのプランで石鹸カスの掃除を依頼できます。石鹸カス汚れが特に気になる場所に合わせて、プランを選びましょう。
中でも、石鹸カスができやすく範囲も広くて掃除が難しい場合におすすめの「浴室おそうじ」は、浴室内の壁・床・蛇口周りなどに加えて、鏡のウロコ取り・浴槽内部などのオプションメニューも充実しています。細かいパーツも分解し、石鹸カス・カビ・水アカ・ピンク汚れなどを隅々まで洗浄が可能です。
普段の掃除では落としきれない汚れを定期的に徹底除去するためにも、汚れが気になった場合はハウスクリーニングの依頼を検討してみましょう。

体験談を紹介

・仕事や家事、育児などに追われて簡単な掃除しかできずにいた結果、浴室の石鹸カスやカビが目立つようになってしまいました。小さい子どもがいるため、洗浄力が強いカビ取り剤などの製品を使用することに抵抗がありましたが、プロの掃除サービスの利用で安全性と専門性の高い掃除をしてもらえました。

・素人ではなかなか落としきれないカビや隅々の水アカまで徹底的にきれいにしてもらえました。ピカピカのお風呂で、入浴タイムがよりリラックスできるものになりました。

まとめ

石鹸カスには金属石鹸と酸性石鹸の2種類があるので、自宅の気になる石鹸カスはどちらの種類なのか確認をして、適切な落とし方で汚れを除去しましょう。洗剤を使用した掃除方法で汚れを落としきれない場合は削り取る方法もありますが、素材が傷付く可能性もあり注意が必要です。素材を大切に長く使用していきたい場合は、日頃から石鹸カスの予防対策を行うことと、定期的なハウスクリーニングの依頼を視野に入れることをおすすめします。

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