エアコンの室外機の掃除は自分でできる?掃除のメリットや頻度、掃除方法を紹介! コラムハウスクリーニングエアコン 公開日:2022年12月13日 更新日:2023年12月11日 エアコンは、部屋の中にある室内機と外に設置する室外機がセットになって部屋の中を冷やしたり温めたりします。室内機だけではエアコンは機能しないので、室外機はエアコンに欠かせないとても重要な役割を担っているといえます。 室外機の仕組みや掃除の仕方などについて詳しく紹介します。 【目次】 ・エアコンの室外機の役割とは? ・エアコン室外機の構造 ・エアコン室外機を掃除するメリット・必要性とは? ・エアコンの室外機を掃除するタイミングは? ・【部分別】エアコン室外機の掃除方法 ・エアコンの室外機を掃除する際に注意するポイントとは? ・プロにエアコン室外機の掃除を依頼した方がいいケースは? ・エアコン室外機のクリーニングをプロに依頼する場合 ・まとめ エアコンの室外機の役割とは? エアコンの室外機は、部屋の外と中の空気を循環させるために大切な役割を果たします。室外機が正常に作動するかどうかで、エアコンの効率が変わってきます。部屋の外にあるので存在を忘れがちですが、室外機の掃除も忘れずに行いましょう。 《冷房の場合》 冷房はエアコンから出る涼しい風で室内の温度を下げているのではなく、室内にこもった熱を外へ排出することで温度を下げています。 《暖房の場合》 暖房は冷房と反対に外気を室外機で温め、室内に送り込んでいます。消費電力の約90%は室外機が作動することで発生しています。室外機の効率を上げるために、メンテナンスを定期的に行いましょう。 エアコン室外機の構造 エアコンは「熱は多いところから少ないところへ移動する」という性質を利用して室内の温度を調節します。室内機と室外機はパイプで繋がれており、その中にある冷媒ガスが熱を移動させる仕組みで動作します。それぞれの部品と役割についても理解しておきましょう。 熱交換器(フィン、ファン) 室外機の中には、熱交換器があります。熱を交換して空気を冷やしたり温めたりします。熱交換器は室内機にもついています。室外機で熱を交換した空気が、冷媒ガスによってパイプを通って室内機の熱交換器から、排出されて部屋の温度を調節します。 プロペラファン・ファンモーター プロペラファン・ファンモーターは、室外機が作動しているときに回っているファンの部分です。部屋の中の熱を外へ放出します。プロペラファン・ファンモーターの風効率が高ければ、より早く室内を涼しくできます。 コンプレッサー コンプレッサーは圧縮機です。冷房の場合、室内の熱を取り除いて室外機に運び、コンプレッサーでその熱をさらに圧縮して高温にしてから外気に排出します。また暖房時は、低い気温の冷媒を温めて室内機に送り室温をあげます。 コンプレッサーで冷媒を圧縮して室内に冷たい空気を送ったり、暖かい空気を送ったりと空気を循環させる役割があります。コンプレッサーの性能が高ければ、エアコン稼働時の電力を下げられて、省エネ、節約になります。 吹き出しグリル 室外機の正面にある網状になった部分です。プロペラファン・ファンモーターの外側についていて、室外機の内部にホコリやゴミが入るのを防いでくれます。室外機の掃除のときは、この吹き出しグリル部分がとても重要です。 ドレン(排水)ホース ドレンホースとは、室内機の中に発生した水分を外へ排出するためのホースのことです。部屋の暖かい空気を吸い込み冷やす際には、結露が生じます。結露が室内機に溜まると水漏れや詰まり・カビの原因になり、エアコンが故障してしまいます。ドレンホースは溜まった水分を排出してエアコンの故障を防ぐために、大切な役割を果たしています。ホコリや虫が入って詰まらないように、定期的にチェックを行いましょう。 エアコン室外機を掃除するメリット・必要性とは? 室外機は外にあるので掃除する必要があるのか疑問に思うかもしれません。実は室内機同様に、こまめな掃除が重要です。エアコンの効率や電気代にも関わってくることなので、掃除するメリットや重要性を理解しておきましょう。 1:節電になる エアコンを掃除するとなると、メインとして考えるのは室内機ですよね。室内についている、いわゆる本体と呼ばれる方です。しかし、室内機だけをクリーニングするだけでは不十分です。エアコンの室外機も同時にクリーニングすることをおすすめします。 エアコンの室外機は掃除したことがない・・・という人も多いでしょう。自宅でできる掃除方法は、まず外側を洗い流すといった簡単なものです。ホコリや泥は、室外に置いてあるので自然と溜まりやすくなります。そういったゴミで室外機の吸い込み部分が閉ざされてしまうと、働きが悪くなってしまいます。室外機の吸い込み部分は、汚れが目立つ前にこまめに掃除しておけば、汚れも落ちやすく楽に掃除できます。 室外機を掃除することで、実際に電力の消費8%程度が減少します。節電効果は確かですね!1時間あたり20円の消費電力だと考えてみても、1時間で18円ぐらいにはなります。それだけの金額・・・と思うかもしれませんが、ひと月単位で考えてエアコンを使っている時間数を計算してみてください。1日12時間でも、24円ですよね。1時間たったの2円でも、かなり差が出ます。室外機も掃除して節電を目指しましょう! 2:室外機の音が変わる 室外機は屋外にあるので屋内にいると動作音はあまり聞こえませんが、異音がしたり音がうるさくなったりすることがあります。フィンにゴミが挟まったり、モーターに砂やホコリが入り込んだりすることが原因です。動作音は掃除することで静かになるケースが多いので、エアコンを使うシーズンになる前に、一度作動させて異常がないか確認するとよいでしょう。 室外機のある場所にもよりますが、あまり大きい音がすると近所で騒音問題にもなりかねません。トラブル回避のためにも、ベランダや庭に出た際には、定期的に室外機の動作音を確認するようにしてください。 3:エアコンの効きが変わる エアコンの効率を高めるためにも室外機の掃除は重要なポイントです。エアコンを掃除したのに効きがよくならない場合は、室外機に問題がある可能性があります。 また、室外機のまわりに植木鉢やゴミなどを置いて送風口を塞がないようにすることも重要です。熱交換がうまくできずに熱がこもってしまい、エアコンの効き目が悪くなります。スムーズに廃棄ができるよう、まわりには何も置かずにキレイな状態を保ちましょう。 4:不具合や故障を予防できる エアコン室外機の掃除を怠ると、室外機の不具合や故障の原因になる可能性があります。室外機内部に異物が入り込めば稼働の不具合が生じ、頻繁に冷房を使用する夏場は特に室外機内部で結露が発生する可能性が高まります。 エアコン内部に発生した水分を外に排出する役割のドレンホースが汚れていたり、ゴミが溜まっていたりすると、上手く水分が排出されなくなってしまいます。さらに室内機から水漏れしたり、カビを繁殖させてしまったりするので、室外機の不具合や故障を予防するためにも定期的に掃除するのが望ましいです。 エアコンの室外機を掃除するタイミングは? エアコンの室外機は1年に1~2回程度、時期は5~6月、10~11月がおすすめです。本格的にエアコンを使うシーズンになる前に掃除を行い、異常はないか確認しましょう。 【部分別】エアコン室外機の掃除方法 準備が必要な道具 室外機の網目状の吹き出し口部分はブラシでゴミやホコリを取り除き、掃除機で吸い取る方法が効果的です。風が強い日の作業は、ゴミやホコリが飛び散ってしまったり、目に入ってしまったりする恐れがあるので、あまり風が吹いていない日に行いましょう。エアコン室外機の掃除に必要な道具は以下の通りです。 ・ほうき ・ちりとり ・掃除機(ハンディタイプが使いやすい) ・ブラシ(使い古しの歯ブラシでも可) ・割り箸 ・雑巾 ・バケツ 部分① 外側の汚れ 外側は雨や風で汚れが付きやすいので、全体をぞうきんなどで拭いて、汚れを拭き取りましょう。吹き出し部分は落ち葉や蜘蛛の巣が溜まっていることがあるので、ほうきなどでかき出して取り除きます。 部分② 熱交換器(フィン、ファン) 熱交換器に付いたゴミやホコリは、ブラシの付いた掃除機で吸い取ります。力を入れて掃除すると部品が曲がってしまいますので、優しく掃除しましょう。細かい部分は使用済みの歯ブラシなどでこすり落とします。 部分③ 吹き出しグリル 吹き出しグリルはほうきや掃除機を使って掃除をします。先にほうきで吹き出しグリル周辺の大きなゴミやホコリを取り除いた後、掃除機で全体に付着した汚れを吸い取ります。細かい汚れは使用済みの歯ブラシでこすって取り除きます。 部分④ 水抜き穴 使用済みの歯ブラシや割り箸で掃除します。落ち葉や砂埃などを取り除いて、水がスムーズに排出できるようにします。 部分⑤ ドレンホース(排水ホース) ドレンホースは掃除機を使って掃除します。ホースの中を見て、水が残っている場合には抜いておきます。また、手の届く範囲にゴミがあれば割りばしなどで取り除いてください。 ドレンホースの先に布を巻き付けて、輪ゴムなどで固定します。ドレンホースの先を上向きに持ち、布の上から掃除機をあて、中のゴミやホコリを吸引します。長時間掃除機で吸うと水分が掃除機に入って故障の原因となる恐れがあるので、3秒程度を目安にしてください。ホースの先を下に向けてから布を外して、布に付着したゴミやホコリを取り除けば終了です。 ドレンホース掃除の専用グッズも販売されています。ホームセンターやネットショップなどで手軽に購入可能です。ドレンホースから水漏れがするときや手軽に掃除をしたいときは、専用の掃除道具を使うのもおすすめです。 《仕上げ》 室外機の周辺の掃除 最後に室外機の周辺の掃除をします。室外機の働きを妨げないよう、周りに邪魔になるものがないように環境を整えておくことが重要です。室外機の周りに枯れ葉やゴミが落ちていたら、こまめに取り除きましょう。 庭やベランダには自転車や植木鉢など物を置いている家庭も多いですが、室外機の前や横20cm以内には物を置かないようにしてください。近くに物が置いてあると空気の流れが妨げられて、熱交換が効率よく行えなくなります。 室外機は掃除しにくい場所に設置されている場合もあります。掃除しにくい場所にある場合は、無理に掃除するとケガや事故に繋がる可能性があります。自力で掃除をするのが難しい場合には、クリーニングのプロに相談をして任せることをおすすめします。 エアコンの室外機を掃除する際に注意するポイントとは? 室外機を掃除する際には注意するポイントがあります。 ①高圧洗浄機は使用しない 室外機はベランダや庭などにある場合も多く、高圧洗浄機で掃除する時に一緒に掃除すれば一気に片付くと思いがちですが、水圧で室外機の中のフィンやファンが破損してしまう可能性があります。室外機は高圧洗浄機を使用して掃除をしないようにしましょう。 ②室外機の中を水洗いしない 室外機は外にあることを想定しているため、雨や風に強い構造になっています。しかし、モーターなどに水が入ると故障してしまいます。室外機の内部は水洗いしないようにしてください。 ③洗浄スプレーは使用しない 室内機に使用するエアコン用の洗浄スプレーは室内機専用です。スプレーの成分で部品が腐食する可能性があるので、室外機には使用しないようにしましょう。 ④分解しない 自力で室外機の分解を行うのは、感電やケガの恐れがあるため危険です。細かい汚れが気になるようであれば、プロのクリーニング業者へ掃除を依頼しましょう。また、室内機・室外機を掃除する際には、感電やケガを防ぐために必ず電源プラグを抜いてから作業をしてください。 エアコンの室外機のお手入れ方法は? エアコン室内機のフィルター掃除など、素人でも簡単にお手入れできる場所は掃除したことはあっても、室外機の掃除はしたことがない人も多いものです。エアコンは精密機器なので、細かい部品まで外して徹底的に行うと、かえって故障や怪我の原因になってしまう可能性があります。素人でも、簡単に安全にできる室外機のお手入れ方法について以下でご紹介します。 室外機の周辺に物を置かないようにする 室外機は周辺の空気を吸い込むことで熱交換を行うため、室外機の周辺に物を置いておくと、熱交換の稼働効率が悪くなってしまいます。 外用の脚立やスコップ、鉢など熱交換の障害となり得る物は、室外機周辺に置かないように意識しましょう。もしも、立地の関係でどうしても物置と室外機の距離が近くなってしまう場合には、設置の際にプロの業者に相談しながら作業してもらってください。 定期的にドレンホースの掃除をする ドレンホースに汚れやゴミが詰まると、室内機から水漏れが起こってしまう可能性があります。まずはホースの中を覗いて、汚れやゴミ、蜘蛛の巣などが詰まっていないかを確認しましょう。 ホース内が汚れていた場合は、割り箸や歯ブラシなど柄の長い物を使って汚れを取り除く、または家庭用の掃除機で吸い取ってください。掃除機がホース内の水分を吸い込むと故障してしまいかねないため、ホースの先端に被せた布越しに汚れを吸うようにするのがポイントです。故障が心配な場合は、市販のドレンホースクリーナーを使用すると安心して作業ができるでしょう。 ドレンホースの詰まりがなくなるとエアコンの稼働効率も上がるので、定期的なお手入れを心がけてみてください。 室外機にカバーやすだれをかける エアコンクリーニングで室外機を掃除する以外に、節電対策としておすすめしたい方法があります。それは、室外機にカバーを付けるという方法です。 室外機カバーとは? 室外機を設置したままでカバーも何もつけていないというご家庭は多いですが、室外機を設置する場所や設置方法によって、実は消費しなくてもいい余計な電力を消費している可能性があります。室外機による消費電力をできるだけ抑えるために作られたのが室外機カバーです。室外機カバーとは、室外機に取り付ける屋根のようなもののことです。どうしてエアコンの室外機にカバーが必要なのかというと、最大の目的はエアコンの室外機が直射日光にさらされてしまい、効率が悪くならないように・・・ですね。直射日光にあたると、どうしても効率が悪くなって、余計に働いて消費電力が高くなります。 室外機カバーのメリット 室外機カバーを付けると、少ない電力だけで冷房がしっかりと効くようになるため、節電にはぴったりですね。節電効果だけではなく、汚れや老朽化防止にもつながります。室外にあるので、どうしても雨やほこり、ごみなどが多くつきやすいです。でも、カバーがあれば汚れることはありません。 それ以外にも、夏はすだれなどをかけて直射日光が当たらないようにする、室外機の前に荷物を置いて熱の排出を防がない…など室外機に対してできる限りのことをしておくと、消費する電気は最小限に抑えられそうです。 ご自身で室外機まで掃除するのはちょっと面倒・・・という方は、もちろんクリーンクルーで室外機のクリーニングも承っています!エアコンとセットでクリーニングすることで、より一層節電効果もアップ! プロにエアコン室外機の掃除を依頼した方がいいケースは? エアコンの室外機の掃除は外側を雑巾で拭き取ったり、ドレンホース内に詰まった異物を取り除いたりと、ある程度は自分でも可能です。しかし、室外機の部品を取り外さなければできない掃除は、素人には困難です。 プロの業者にクリーニングを依頼すれば、室外機のパーツを分解して蓄積された汚れも徹底的に掃除してもらえます。熱交換がスムーズに行われれば、電気代も節約でき、エアコン寿命の延長にもつながります。 室外機の奥の汚れがとれない場合 室外機の吹き出し口部分から覗いて奥の方に汚れやホコリが溜まっているのが見えた場合に、自分で無理に取り除こうとすると、外した部品を戻せなくなったり、故障の原因になったりする可能性があります。室外機は精密機器なので、プロの業者に掃除依頼をするのが安心です。 一度も室外機の掃除をしたことがない場合 一度も室外機を掃除したことがない場合、汚れが蓄積してこびりついている可能性があります。初めての掃除で頑固な汚れを落とそうとすると、通常の室外機の掃除のやり方がわからないため、故障や怪我の原因になる事態が考えられます。 一度も掃除をしたことなく年月が経ったエアコン室外機は、プロの業者に徹底洗浄の依頼をするのがおすすめです。 エアコン室外機のクリーニングをプロに依頼する場合 室外機は毎日雨風にさらされているので、1年に1~2回定期的に掃除をするのがおすすめです。自力で掃除が難しい方、徹底的にきれいにしたい方は、ハウスクリーニングのプロに掃除を依頼しましょう。 クリーンクルーのエアコンクリーニングは部品をすべて分解し徹底洗浄するので、エアコンが新しく生まれ変わります。実績豊富なプロの技術で室外機ファンを徹底洗浄するので、クリーニング後にはエアコンの効きがよくなったことを実感できます。 電話やメール、LINEで問い合わせができるので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。 室外機の掃除 オプション料金4,000円 まとめ 普段はあまり意識することがない室外機ですが、実は重要な存在です。エアコンの調子が悪い原因が、室外機の掃除を怠っていたためだったいうことは珍しくありません。電気代節約のためにも普段からメンテナンスをして、正常に稼働していることを確認するようにしましょう。また、室外機の周りにはものを置かないようにして、室外機の働きを妨げないようにしてください。 自力で掃除するのが難しい場合には、プロに依頼するのも一つの手です。エアコンクリーニングの実績豊富で丁寧な対応が評判のクリーンクルーに、ぜひ一度ご相談ください。 エアコンクリーニング・掃除(分解・高圧洗浄)ならプロがおすすめ! クリーンクルーのエアコンクリーニング
エアコンは、部屋の中にある室内機と外に設置する室外機がセットになって部屋の中を冷やしたり温めたりします。室内機だけではエアコンは機能しないので、室外機はエアコンに欠かせないとても重要な役割を担っているといえます。
室外機の仕組みや掃除の仕方などについて詳しく紹介します。
エアコンの室外機の役割とは?
エアコンの室外機は、部屋の外と中の空気を循環させるために大切な役割を果たします。室外機が正常に作動するかどうかで、エアコンの効率が変わってきます。部屋の外にあるので存在を忘れがちですが、室外機の掃除も忘れずに行いましょう。
《冷房の場合》
冷房はエアコンから出る涼しい風で室内の温度を下げているのではなく、室内にこもった熱を外へ排出することで温度を下げています。
《暖房の場合》
暖房は冷房と反対に外気を室外機で温め、室内に送り込んでいます。消費電力の約90%は室外機が作動することで発生しています。室外機の効率を上げるために、メンテナンスを定期的に行いましょう。
エアコン室外機の構造
エアコンは「熱は多いところから少ないところへ移動する」という性質を利用して室内の温度を調節します。室内機と室外機はパイプで繋がれており、その中にある冷媒ガスが熱を移動させる仕組みで動作します。それぞれの部品と役割についても理解しておきましょう。
熱交換器(フィン、ファン)
室外機の中には、熱交換器があります。熱を交換して空気を冷やしたり温めたりします。熱交換器は室内機にもついています。室外機で熱を交換した空気が、冷媒ガスによってパイプを通って室内機の熱交換器から、排出されて部屋の温度を調節します。
プロペラファン・ファンモーター
プロペラファン・ファンモーターは、室外機が作動しているときに回っているファンの部分です。部屋の中の熱を外へ放出します。プロペラファン・ファンモーターの風効率が高ければ、より早く室内を涼しくできます。
コンプレッサー
コンプレッサーは圧縮機です。冷房の場合、室内の熱を取り除いて室外機に運び、コンプレッサーでその熱をさらに圧縮して高温にしてから外気に排出します。また暖房時は、低い気温の冷媒を温めて室内機に送り室温をあげます。
コンプレッサーで冷媒を圧縮して室内に冷たい空気を送ったり、暖かい空気を送ったりと空気を循環させる役割があります。コンプレッサーの性能が高ければ、エアコン稼働時の電力を下げられて、省エネ、節約になります。
吹き出しグリル
室外機の正面にある網状になった部分です。プロペラファン・ファンモーターの外側についていて、室外機の内部にホコリやゴミが入るのを防いでくれます。室外機の掃除のときは、この吹き出しグリル部分がとても重要です。
ドレン(排水)ホース
ドレンホースとは、室内機の中に発生した水分を外へ排出するためのホースのことです。部屋の暖かい空気を吸い込み冷やす際には、結露が生じます。結露が室内機に溜まると水漏れや詰まり・カビの原因になり、エアコンが故障してしまいます。ドレンホースは溜まった水分を排出してエアコンの故障を防ぐために、大切な役割を果たしています。ホコリや虫が入って詰まらないように、定期的にチェックを行いましょう。
エアコン室外機を掃除するメリット・必要性とは?
室外機は外にあるので掃除する必要があるのか疑問に思うかもしれません。実は室内機同様に、こまめな掃除が重要です。エアコンの効率や電気代にも関わってくることなので、掃除するメリットや重要性を理解しておきましょう。
1:節電になる
エアコンを掃除するとなると、メインとして考えるのは室内機ですよね。室内についている、いわゆる本体と呼ばれる方です。しかし、室内機だけをクリーニングするだけでは不十分です。エアコンの室外機も同時にクリーニングすることをおすすめします。
エアコンの室外機は掃除したことがない・・・という人も多いでしょう。自宅でできる掃除方法は、まず外側を洗い流すといった簡単なものです。ホコリや泥は、室外に置いてあるので自然と溜まりやすくなります。そういったゴミで室外機の吸い込み部分が閉ざされてしまうと、働きが悪くなってしまいます。室外機の吸い込み部分は、汚れが目立つ前にこまめに掃除しておけば、汚れも落ちやすく楽に掃除できます。
室外機を掃除することで、実際に電力の消費8%程度が減少します。節電効果は確かですね!1時間あたり20円の消費電力だと考えてみても、1時間で18円ぐらいにはなります。それだけの金額・・・と思うかもしれませんが、ひと月単位で考えてエアコンを使っている時間数を計算してみてください。1日12時間でも、24円ですよね。1時間たったの2円でも、かなり差が出ます。室外機も掃除して節電を目指しましょう!
2:室外機の音が変わる
室外機は屋外にあるので屋内にいると動作音はあまり聞こえませんが、異音がしたり音がうるさくなったりすることがあります。フィンにゴミが挟まったり、モーターに砂やホコリが入り込んだりすることが原因です。動作音は掃除することで静かになるケースが多いので、エアコンを使うシーズンになる前に、一度作動させて異常がないか確認するとよいでしょう。
室外機のある場所にもよりますが、あまり大きい音がすると近所で騒音問題にもなりかねません。トラブル回避のためにも、ベランダや庭に出た際には、定期的に室外機の動作音を確認するようにしてください。
3:エアコンの効きが変わる
エアコンの効率を高めるためにも室外機の掃除は重要なポイントです。エアコンを掃除したのに効きがよくならない場合は、室外機に問題がある可能性があります。
また、室外機のまわりに植木鉢やゴミなどを置いて送風口を塞がないようにすることも重要です。熱交換がうまくできずに熱がこもってしまい、エアコンの効き目が悪くなります。スムーズに廃棄ができるよう、まわりには何も置かずにキレイな状態を保ちましょう。
4:不具合や故障を予防できる
エアコン室外機の掃除を怠ると、室外機の不具合や故障の原因になる可能性があります。室外機内部に異物が入り込めば稼働の不具合が生じ、頻繁に冷房を使用する夏場は特に室外機内部で結露が発生する可能性が高まります。
エアコン内部に発生した水分を外に排出する役割のドレンホースが汚れていたり、ゴミが溜まっていたりすると、上手く水分が排出されなくなってしまいます。さらに室内機から水漏れしたり、カビを繁殖させてしまったりするので、室外機の不具合や故障を予防するためにも定期的に掃除するのが望ましいです。
エアコンの室外機を掃除するタイミングは?
エアコンの室外機は1年に1~2回程度、時期は5~6月、10~11月がおすすめです。本格的にエアコンを使うシーズンになる前に掃除を行い、異常はないか確認しましょう。
【部分別】エアコン室外機の掃除方法
準備が必要な道具
室外機の網目状の吹き出し口部分はブラシでゴミやホコリを取り除き、掃除機で吸い取る方法が効果的です。風が強い日の作業は、ゴミやホコリが飛び散ってしまったり、目に入ってしまったりする恐れがあるので、あまり風が吹いていない日に行いましょう。エアコン室外機の掃除に必要な道具は以下の通りです。
・ほうき
・ちりとり
・掃除機(ハンディタイプが使いやすい)
・ブラシ(使い古しの歯ブラシでも可)
・割り箸
・雑巾
・バケツ
部分① 外側の汚れ
外側は雨や風で汚れが付きやすいので、全体をぞうきんなどで拭いて、汚れを拭き取りましょう。吹き出し部分は落ち葉や蜘蛛の巣が溜まっていることがあるので、ほうきなどでかき出して取り除きます。
部分② 熱交換器(フィン、ファン)
熱交換器に付いたゴミやホコリは、ブラシの付いた掃除機で吸い取ります。力を入れて掃除すると部品が曲がってしまいますので、優しく掃除しましょう。細かい部分は使用済みの歯ブラシなどでこすり落とします。
部分③ 吹き出しグリル
吹き出しグリルはほうきや掃除機を使って掃除をします。先にほうきで吹き出しグリル周辺の大きなゴミやホコリを取り除いた後、掃除機で全体に付着した汚れを吸い取ります。細かい汚れは使用済みの歯ブラシでこすって取り除きます。
部分④ 水抜き穴
使用済みの歯ブラシや割り箸で掃除します。落ち葉や砂埃などを取り除いて、水がスムーズに排出できるようにします。
部分⑤ ドレンホース(排水ホース)
ドレンホースは掃除機を使って掃除します。ホースの中を見て、水が残っている場合には抜いておきます。また、手の届く範囲にゴミがあれば割りばしなどで取り除いてください。
ドレンホースの先に布を巻き付けて、輪ゴムなどで固定します。ドレンホースの先を上向きに持ち、布の上から掃除機をあて、中のゴミやホコリを吸引します。長時間掃除機で吸うと水分が掃除機に入って故障の原因となる恐れがあるので、3秒程度を目安にしてください。ホースの先を下に向けてから布を外して、布に付着したゴミやホコリを取り除けば終了です。
ドレンホース掃除の専用グッズも販売されています。ホームセンターやネットショップなどで手軽に購入可能です。ドレンホースから水漏れがするときや手軽に掃除をしたいときは、専用の掃除道具を使うのもおすすめです。
《仕上げ》 室外機の周辺の掃除
最後に室外機の周辺の掃除をします。室外機の働きを妨げないよう、周りに邪魔になるものがないように環境を整えておくことが重要です。室外機の周りに枯れ葉やゴミが落ちていたら、こまめに取り除きましょう。
庭やベランダには自転車や植木鉢など物を置いている家庭も多いですが、室外機の前や横20cm以内には物を置かないようにしてください。近くに物が置いてあると空気の流れが妨げられて、熱交換が効率よく行えなくなります。
室外機は掃除しにくい場所に設置されている場合もあります。掃除しにくい場所にある場合は、無理に掃除するとケガや事故に繋がる可能性があります。自力で掃除をするのが難しい場合には、クリーニングのプロに相談をして任せることをおすすめします。
エアコンの室外機を掃除する際に注意するポイントとは?
室外機を掃除する際には注意するポイントがあります。
①高圧洗浄機は使用しない
室外機はベランダや庭などにある場合も多く、高圧洗浄機で掃除する時に一緒に掃除すれば一気に片付くと思いがちですが、水圧で室外機の中のフィンやファンが破損してしまう可能性があります。室外機は高圧洗浄機を使用して掃除をしないようにしましょう。
②室外機の中を水洗いしない
室外機は外にあることを想定しているため、雨や風に強い構造になっています。しかし、モーターなどに水が入ると故障してしまいます。室外機の内部は水洗いしないようにしてください。
③洗浄スプレーは使用しない
室内機に使用するエアコン用の洗浄スプレーは室内機専用です。スプレーの成分で部品が腐食する可能性があるので、室外機には使用しないようにしましょう。
④分解しない
自力で室外機の分解を行うのは、感電やケガの恐れがあるため危険です。細かい汚れが気になるようであれば、プロのクリーニング業者へ掃除を依頼しましょう。また、室内機・室外機を掃除する際には、感電やケガを防ぐために必ず電源プラグを抜いてから作業をしてください。
エアコンの室外機のお手入れ方法は?
エアコン室内機のフィルター掃除など、素人でも簡単にお手入れできる場所は掃除したことはあっても、室外機の掃除はしたことがない人も多いものです。エアコンは精密機器なので、細かい部品まで外して徹底的に行うと、かえって故障や怪我の原因になってしまう可能性があります。素人でも、簡単に安全にできる室外機のお手入れ方法について以下でご紹介します。
室外機の周辺に物を置かないようにする
室外機は周辺の空気を吸い込むことで熱交換を行うため、室外機の周辺に物を置いておくと、熱交換の稼働効率が悪くなってしまいます。
外用の脚立やスコップ、鉢など熱交換の障害となり得る物は、室外機周辺に置かないように意識しましょう。もしも、立地の関係でどうしても物置と室外機の距離が近くなってしまう場合には、設置の際にプロの業者に相談しながら作業してもらってください。
定期的にドレンホースの掃除をする
ドレンホースに汚れやゴミが詰まると、室内機から水漏れが起こってしまう可能性があります。まずはホースの中を覗いて、汚れやゴミ、蜘蛛の巣などが詰まっていないかを確認しましょう。
ホース内が汚れていた場合は、割り箸や歯ブラシなど柄の長い物を使って汚れを取り除く、または家庭用の掃除機で吸い取ってください。掃除機がホース内の水分を吸い込むと故障してしまいかねないため、ホースの先端に被せた布越しに汚れを吸うようにするのがポイントです。故障が心配な場合は、市販のドレンホースクリーナーを使用すると安心して作業ができるでしょう。
ドレンホースの詰まりがなくなるとエアコンの稼働効率も上がるので、定期的なお手入れを心がけてみてください。
室外機にカバーやすだれをかける
エアコンクリーニングで室外機を掃除する以外に、節電対策としておすすめしたい方法があります。それは、室外機にカバーを付けるという方法です。
室外機カバーとは?
室外機を設置したままでカバーも何もつけていないというご家庭は多いですが、室外機を設置する場所や設置方法によって、実は消費しなくてもいい余計な電力を消費している可能性があります。
室外機による消費電力をできるだけ抑えるために作られたのが室外機カバーです。室外機カバーとは、室外機に取り付ける屋根のようなもののことです。どうしてエアコンの室外機にカバーが必要なのかというと、最大の目的はエアコンの室外機が直射日光にさらされてしまい、効率が悪くならないように・・・ですね。直射日光にあたると、どうしても効率が悪くなって、余計に働いて消費電力が高くなります。
室外機カバーのメリット
室外機カバーを付けると、少ない電力だけで冷房がしっかりと効くようになるため、節電にはぴったりですね。節電効果だけではなく、汚れや老朽化防止にもつながります。室外にあるので、どうしても雨やほこり、ごみなどが多くつきやすいです。でも、カバーがあれば汚れることはありません。
それ以外にも、夏はすだれなどをかけて直射日光が当たらないようにする、室外機の前に荷物を置いて熱の排出を防がない…など室外機に対してできる限りのことをしておくと、消費する電気は最小限に抑えられそうです。
ご自身で室外機まで掃除するのはちょっと面倒・・・という方は、もちろんクリーンクルーで室外機のクリーニングも承っています!エアコンとセットでクリーニングすることで、より一層節電効果もアップ!
プロにエアコン室外機の掃除を依頼した方がいいケースは?
エアコンの室外機の掃除は外側を雑巾で拭き取ったり、ドレンホース内に詰まった異物を取り除いたりと、ある程度は自分でも可能です。しかし、室外機の部品を取り外さなければできない掃除は、素人には困難です。
プロの業者にクリーニングを依頼すれば、室外機のパーツを分解して蓄積された汚れも徹底的に掃除してもらえます。熱交換がスムーズに行われれば、電気代も節約でき、エアコン寿命の延長にもつながります。
室外機の奥の汚れがとれない場合
室外機の吹き出し口部分から覗いて奥の方に汚れやホコリが溜まっているのが見えた場合に、自分で無理に取り除こうとすると、外した部品を戻せなくなったり、故障の原因になったりする可能性があります。室外機は精密機器なので、プロの業者に掃除依頼をするのが安心です。
一度も室外機の掃除をしたことがない場合
一度も室外機を掃除したことがない場合、汚れが蓄積してこびりついている可能性があります。初めての掃除で頑固な汚れを落とそうとすると、通常の室外機の掃除のやり方がわからないため、故障や怪我の原因になる事態が考えられます。
一度も掃除をしたことなく年月が経ったエアコン室外機は、プロの業者に徹底洗浄の依頼をするのがおすすめです。
エアコン室外機のクリーニングをプロに依頼する場合
室外機は毎日雨風にさらされているので、1年に1~2回定期的に掃除をするのがおすすめです。自力で掃除が難しい方、徹底的にきれいにしたい方は、ハウスクリーニングのプロに掃除を依頼しましょう。
クリーンクルーのエアコンクリーニングは部品をすべて分解し徹底洗浄するので、エアコンが新しく生まれ変わります。実績豊富なプロの技術で室外機ファンを徹底洗浄するので、クリーニング後にはエアコンの効きがよくなったことを実感できます。
電話やメール、LINEで問い合わせができるので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
普段はあまり意識することがない室外機ですが、実は重要な存在です。エアコンの調子が悪い原因が、室外機の掃除を怠っていたためだったいうことは珍しくありません。電気代節約のためにも普段からメンテナンスをして、正常に稼働していることを確認するようにしましょう。また、室外機の周りにはものを置かないようにして、室外機の働きを妨げないようにしてください。
自力で掃除するのが難しい場合には、プロに依頼するのも一つの手です。エアコンクリーニングの実績豊富で丁寧な対応が評判のクリーンクルーに、ぜひ一度ご相談ください。
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